石留めする箇所に油性マジックで石と同じ大きさの印をつける。
まず最初に下穴をあけます。ドリル刃で直接あけると穴がズレることがある為、印の中心に約0.6ミリ位のラウンドカッターであたりをつけてからあける。




地金面に対して垂直になるように下穴をあける。径の小さいドリル刃から順番にあけていけば多少のズレは修正することができます。




下穴の裏側のバリをラウンドカッターでざぐる。石を留めてからではキューレットにあたる可能性があるので、早い段階でやっておく。




下穴の向きにラウンドカッター(又はセッティングバー)で石の座を作る。この時も小さい径から順番に作業した方がキレイにできます。




石と同じ径の座を作ったら石の座りを確認する。テーブル面と地金面が同じ高さであること。




石が地金面に対して垂直に座っていること。
鏡面仕上げをせずに作業しているのは、光が反射して見にくいのとタガネ等が滑りやすいのを防ぐ為です。
石の種類によっては鏡面に仕上げてからでないと危険な場合もありますが、今回は石がダイヤなのでペーパー仕上げの段階で留めています。




アウトラインをつなげるようにタガネで彫る。
洋彫りタガネはいきなり深くは彫れないので、何回も繰り返しながら深さをつけていくこと。




手だけでは固定できないので、必ず万力かヤニ棒につけて作業する。




アウトラインを彫り終えたら残った表面の地金を割って爪を作る。




パール座のまわりをローレットでミル打ちして装飾を施してみました。




全て彫り終えたところ




彫った後のバリは軽くドリル刃を入れて取り除く




いよいよ石留めです。地金面に対して垂直になるよう石を座らせる。




爪を倒した時に石が動かないよう上から軽く押して座りをよくさせる。力を入れ過ぎると石が割れてしまうので注意します。





地金面に対し石が垂直に座っているか確認




地金面に対し石が垂直に座っているか確認




この場合はパール座の周りから留めています




倒した爪の先をミルタガネで丸くする




全部の石を留め終えたら、リングを磨く。石動きがないか確認する。問題がなければパールをつけて完成です。